考えるをかんがえる

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面倒くさがりはなおらない

 気が向くと凝った料理をする。お洒落なところだとカプサだったり、スパイスカレーだったり。はたまたオニオングラタンスープだったり。

「そんなの凝った料理のうちに入らないよ!」

とおっしゃる方もいると思うが、生来の面倒臭がりの私にとって奇跡のようなものである。

 普段作る料理は本当に適当もいいとこ。まあ不味くはないので食べるし、お腹もふくれる。満足とまではいかないけれど、文句はない。

 こんな調子なので、あまり上達しない。でも上手くなりたいなあなんて思うときがあるから、たまに凝ったものを作るわけで。

 

 むかし、ちびまる子ちゃんが言っていた。

「面倒くさがりはなおらない」

これを聞いたとき、子供ながらに絶望した。大人になれば治るものだと思っていたから。

 私はこのさき一生、何をするにしても面倒くさいなあと思いながら生きていくのか。面倒くさいという苦痛を味わいながら。はは、まさか。

 

 本当だった。

 

 大人になった今でも、多少の根気は身についたものの、毎日”面倒くささ”と戦っている。

 せめて、お風呂に入るときくらいは”面倒くさい”と思う回数を減らしたい。歯を磨くときも、人と会うときも。

 まあ結局お風呂も入るし、歯も磨くし、約束も守るほうなので、思うくらいいいか。